前回の記事↓
ip-related-english-helper.hatenablog.com
に書いたようにIBMが楽天等をアメリカで提訴したニュースが気になっているため、訴状を読んでみました。
まずは、IBMのどの特許が侵害されているという主張がなされているのか、について表にまとめてみました。技術分野は訴状に載っていたものを私が和訳したものなので不正確な可能性がありますが対応日本特許があるものについてはその和文明細書を参考にしながらできる限りIBM流に訳しました。
訴状に挙げられているIBMの特許 |
楽天による侵害を申し立てられているクレームの番号 |
技術分野 |
コメント |
米国特許第7072849号 (今後の記事では第1特許と称する) |
1 |
対話型サービスにおいてアプリケーションおよび広告を提示するための方法 |
対応日本特許なし。以前にこの特許は特許保護適格性がないとして3回他社が無効裁判または審判に挑戦しているが失敗しているらしい。 |
米国特許第7631346 号 (今後の記事では第2特許と称する) |
1 |
フェデレーテットコンピュータ環境におけるシングルサインオン(SSO)プロセスを用いたランタイムユーザアカウント作成オペレーションのための方法 |
対応日本特許あり:特許第 4988701号(存続期間満了日:2026/03/15) |
米国特許第6785676 号 (今後の記事では第3特許と称する) |
14 |
コンテキスト情報のリアルタイム取り込みを用いた検索改善方法 |
対応日本特許あり:特許第 3671009号(年金不納による抹消←権利消滅日:2012/04/22) |
米国特許第7543234号 (今後の記事では第4特許と称する) |
1および4 |
ポータルページにポートレットをスタックするための方法およびシステム |
対応日本特許あり:特許 4988729号(存続期間満了日:2026/06/16) |
次回は対応日本特許も含め問題となっている米国特許の請求項を見ていきたいと思います。